プレハブ住宅とは？

工場で予め製造された部品やパネルを現地で組み立てて建築される住宅のこと

プレハブ住宅は部材を予め工場で製作し、現場で組み立てるプレハブ工法と呼ばれる建築工法が用いられております。

近年の主な建築物にも一部、予め工場で生産された部材が用いられていることがありますが、プレハブ住宅においては、従来の建築工法に比べて工場生産の部材を利用する割合が大きい住宅になります。

プレハブという言葉は、一般的に仮設住宅のような簡易的なものをイメージしてしまいますが、木造やRC造と並ぶ住宅工法です。

プレハブ住宅のコスト効率

プレハブ住宅は部材を工場で大量生産するため、材料の購入コストを抑えることができます。さらに、工場で事前に製造されることで建設期間が大幅に短縮されるため、コスト効率は従来の建築方法と比較しても多くの利点があります。

他にもエネルギー効率の良い設計が可能であり、断熱材の適切な使用やエネルギー効率の高い窓の設置など、長期的な運用コストの削減に貢献します。

建築価格の低減

プレハブ住宅には多くのメリットがありますが、近年の価格高騰の影響から、各メーカーでも建築価格の低減ができるプレハブ住宅を推奨してきております。

工場での大量生産や組み立て方式による労働コストの削減、建設期間の短縮、無駄な廃材が出にくいことなど総合的に判断して、建築価格が抑えられることは容易に考えられます。

建築期間の短縮

従来の建築方法と比較しても建築期間が短縮されることは明らかです。現場での作業量は大きく削減されるため、短い工期で住宅が建てられます。

また、事前に詳細な建築計画ができていれば、現場での基礎工事と同時進行で内装や設備の製造を工場で開始することも可能です。

エコフレンドリーな住宅設計

プレハブ住宅は、材料の無駄を削減しエネルギー効率の良い設計が可能です。一般的な戸建て住宅同様に、高い断熱性能やエネルギー効率の高い窓など、エネルギー効率を高めるための設計が可能です。

また太陽光発電システムの組み込みや、地熱ヒートポンプシステムの利用なども容易に行えます。

デザインの柔軟性

これまでは工場での部材大量生産に伴い、限られたデザインやレイアウトに偏っておりましたが、技術の進歩と製造プロセスの改善により、プレハブ住宅でも幅広いデザインのカスタマイズが可能になっております。

プレハブ住宅のデメリット

プレハブ住宅の最大のデメリットは、土地の形状により建てられないことです。特定の地盤条件や斜面地に適応するための追加の工事が必要になることがあり、コストの増加や工期の延長が発生する場合があります。

プレハブ住宅は敷地いっぱいに住宅を計画するのには不向きで、ある程度余白が残せる土地になるよう計画する必要があります。

またリフォームで間取りを変えることができないことがあります。細かいところまでカスタマイズしたい方は要注意です。