オール電化のメリットとデメリット

更新日2022.06.01

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▼ オール電化とは

使用するエネルギーを全て電気でまかなうシステムのこと

オール電化とは

オール電化は、ガス給湯器やガスコンロ、ストーブなど家庭内で使用される機器のエネルギー(ガスや灯油など)を電気に統一することができます。
電気以外のエネルギーを使わないため、給湯にはエコキュートや電気温水器が代わりに使用され、ガスコンロはIH調理器に入れ替え、ストーブはエアコンや床暖房などの電気機器に切り替える必要があります。

閉鎖的空間である室内で、ガスや石油を使用しないことが「安全」「クリーン」であり、一部においては「省エネ」であることも特徴として挙げられます。

戸建住宅においては、オール電化住宅を表彰する「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック」という表彰制度が創設され、オール電化住宅の普及促進に拍車をかけています。

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▼ オール電化のメリットとデメリット
オール電化のメリットとデメリット

ガスや灯油、石炭などは枯渇性資源であるため、限りがありますが、電気は太陽光発電などと組み合わせて使うことで、半永久的に利用することができます。

全てを電気でまかなえるオール電化は、非常に有効な手段と言えますが、良いことばかりではありません。
オール電化にも落とし穴がありますので、メリットとデメリットに分けて紹介したいと思います。

◇オール電化のメリット
・ガスや灯油などの料金体系を電力に一本化できるため光熱費を抑えられる
・ガス漏れや不完全燃焼での一酸化炭素中毒の心配がない
・災害時や停電時にエコキュートや電気温水器のタンク内の湯を一時的に生活用水として使用できる
・給湯にかかる光熱費がガスや灯油に比べて抑えられる(深夜電力を用いる場合に限る)
・新築時にはガス配管工事が不要なためコストが抑えられる
・火災の危険性が低く火災保険の割引を受けられる
・太陽光発電や蓄電池と組み合わせることで自家発電した電力を使用できるため電気代を抑えられる
・災害などによる復旧工事がガスと比べて早い
・蓄電池があれば非常時に電気を使うことができる
◇オール電化のデメリット
・初期投資が高額
・深夜の電気代は割安だが昼間の電気代は高く設定されているため昼夜が逆の生活スタイルには向かない
・電気給湯器の貯湯タンク設置スペースや熱源機が必要になる
・リフォームなどを機にガスに乗り換える場合は新たにガス管を通すことになるため大掛かりな工事となる
・IH調理器は使用する調理器具が限られる
・太陽光発電や蓄電池がない場合は停電時に電化製品が機能しなくなる
・自家発電以外の電気は原子力発電や火力発電を利用しているため必ずしもエコであるとは言い難い
・蓄電池を利用している場合は充放電を繰り返すことで蓄電容量が減るためいずれは交換が必要になる

オール電化にすることで、得られることも多いですが、全てにおいて万能ということではありません。

自分の生活スタイルや家族構成を考え、最終的にメリットがあるかを判断すると良いでしょう。

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